夕飯を作るか作らないかは、家に着く前に決めています。
帰り道で決まる日もあるし、スーパーに入ってから棚を見て決まる日もある。とにかく、玄関を開けてから考えるのはやめました。
家のことはだいたい私の担当なので、帰りが遅い日に「さて何にしよう」と家に着いてから考え始めると、たいてい負けます。負けるというのは、気力がないのに作り始めてしまうということです。
先に結論だけ書きます。夕飯を作りたくない日にいちばん効いたのは、料理をラクにする方法ではなくて、「作らない」を家に着く前に確定させることでした。
料理がめんどくさい夜の選択肢は、実は3つしかない
たくさんあるように見えて、系統は3つです。そして選び方は、今日の自分に何が残っているかで決まります。

| 今日残っているもの | 選ぶ系統 | 具体 |
|---|---|---|
| 帰り道に寄る気力がある | 買ってくる | 惣菜をパックのまま出す/主食ごと買う/特売で決める |
| 外に出たくないが、まだ立てる | 家のストックで組む | レトルト・缶詰・カット野菜・汁物/卵か納豆 |
| 立っているのもしんどい | 頼む | 宅食(定期で届く) |
お金のかかり方も、だいたいこの順です。ストックで組むのが使いきれればいちばん安く、頼むのがいちばん高い。買ってくるはその中間。
まず決めることを1つ、そのあとに3系統の具体を6つ書きます。自分に残っているものから逆に読んでもらって大丈夫です。

まず決める。家に着く前に「今日は作らない」を確定させる
7つのうち、これがいちばん効きました。
家に着いてから考えると、冷蔵庫を開けてしまうんですよね。そこに何かあると「じゃあ作るか」になって、結局30分立つことになる。
だから、帰り道のどこかで決めます。駅からの道でもいいし、スーパーに入ってからでもいい。大事なのは「家より前で決まっている」ことだけです。決まっていれば、買い物に寄るか、何も買わずに帰るかも自動的に決まります。
意志の力で我慢するのは無理でした。決める場所を家の外に移すほうが、よっぽど強い仕組みでした。
残りの6つ。買ってくる、ストックで組む、頼む
惣菜はパックのまま出す
スーパーの惣菜を買います。ここで大事なのは、皿に移さないことです。
移すと洗い物が増えます。パックのまま食卓に出して、食べ終わったら捨てる。見栄えは悪いですが、作りたくない日にやることは、洗い物を増やさないほうの選択だと思っています。

弁当のように、ご飯まで入っているものも同じ扱い。それだけで完成しているので強い。
手抜き夕飯の最短ルートは、主食ごと買うこと
惣菜だけ買うと、ご飯を炊いていない日に詰みます。
なので惣菜パンや冷凍ピザのように、主食が中に入っているものを選ぶ日があります。「おかずを買ってご飯を用意する」のではなく、買った時点で献立が終わっているものを選ぶ。焼くだけ・温めるだけは残りますが、組み立てを考えなくていいのが大きい。
スーパーの特売で決める
これは自分でも意外だったのですが、けっこう使っています。
その日の特売を見て、それに決める。何を食べたいかではなく、安くなっているものに合わせる。
一見どうでもいい話に見えて、実はこれ、判断を自分でしなくて済むんですよね。作りたくない日にいちばん重いのは調理よりも「何にするか決めること」なので、そこを店に投げられるのは大きい。
献立を考えたくない日は、決めるのをやめて、決まっているものを買うほうが早いです。
家のストックで組む。レトルト・缶詰・カット野菜・インスタントの汁物
外に出たくない日はこれです。私が常備しているのは4種類。
- レトルトカレー、パウチの丼の素・中華の素 — 温めてご飯にのせるか、絡めるだけで一品
- 缶詰(サバ缶、焼き鳥缶など) — 開けるだけで出せる
- カット野菜 — 洗わず切らずに、フライパンに空けるか、そのまま出す
- インスタントの味噌汁・スープ — これで一品に数えます
ポイントは、4つとも「ひと動作で食卓に出せる」ものに揃えていることです。袋を開ける、温める、ご飯にのせる。そのどれか1つで終わるものだけを置いて、切る・下味をつける・煮るが入るものは、この棚に置きません。

缶詰は、魚を自分で調理しなくて済むところが大きい。煮魚のほうは宅食に任せることにしました。
卵か納豆で終わりにする
いちばん下の逃げ道です。卵かけご飯か、納豆ご飯。
これを「ちゃんとしていない」と思わないようにしました。料理したくない日に成立する選択肢が下まで用意されているほうが、上のほうの選択肢も気楽に使えるので。
いちばん下があると、「今日は卵でいいや」で終われます。
宅食をひとつ入れておく
ここまでは、その日その日の対処です。毎週くり返し来る「作りたくない」に対しては、届くものを用意しておくほうが早い。
私が使っているのは冷蔵の惣菜が5品まとまって届くタイプで、定期で続けています。
ひとつ、頼む前に思っていたのと違ったことがあります。1パックが、私たちだと2.5〜3食分くらいになるんです。5品で12食分前後。公式の想定より長くもちました。
ただしこれは家族がみんな比較的少食だからです。食べる量が多い家なら、公式の想定どおりの日数になります。
宅食は選び方で生活との合う/合わないがかなり変わります。冷蔵か冷凍かから入るのが早いので、5社を同じ条件で並べたのが共働きの宅食おすすめ5選|実際に頼んだ1社と、比べた4社です。
実際に頼んだ1社について、届いた5品を全部食べて原材料表示まで見返した記録はシェフの無添つくりおきの口コミ|原材料まで見返した正直レビューに書きました。
私も一度、選び方を間違えて数週間でやめています。定期のものは1回目の印象では決められないので、条件を並べてから決めたほうが安いです。
ちなみに私が続けているのはシェフの無添つくりおきです。合う合わないは生活のほうで決まるので、上の比較記事で条件を見てからのほうが、合うものを選べます。
宅食+素材の宅配で、1週間が埋まりました
正直に書くと、5品でもつのは12食分前後です。私たちの食べ方だと、平日の夕食を全部任せるには足りません。
なので、素材が届くサービスを別に契約しています。らでぃっしゅぼーやで、こちらは6年以上使っています。素材のほか加工品も届き、調理は必要ですが、農薬や添加物についての基準を公開しているところなので、方向が無添つくりおきと近くて気に入っています。(6年以上の記録はらでぃっしゅぼーやの口コミ|高いけど6年以上続けている理由に書きました)
つまり我が家の平日は、「作らない日」を宅食と買ってくるで埋めて、「作れる日」を素材で回すという分け方になっています。
作りたくない日の逃げ道を用意するというのは、毎日作らないことにする、という話ではありません。作れる日と作らない日を分けておくと、作れる日のほうも気が楽になります。
片付けを軽くしておくと、作りたくない日の後半が楽になる
7つの選択肢とは別に、下ごしらえのように効いているものがあります。食洗機に入らない器を使わない、と決めたことです。
手洗いの鍋やザルが1つ混ざるだけで、片付けが「あとでやる」に変わるんですよね。だから最初から、入らないものを使わない。
これは宅食を頼むようになってから逆算で気づいたことです。届く容器のほうはレビュー側に書きましたが、同じ考え方を家の食器にも当てはめただけでした。食洗機に入る器だけで回すと決めてから、作りたくない日の後半が軽くなりました。
逃げ道を用意して変わったこと。デリバリーとテイクアウトが月4回から0回になった
いちばんはっきり数字で変わったのが、ここです。
以前はデリバリーが月2回くらい、週末に近所のファストフード店へテイクアウトに行くのが月2回くらいありました。合わせて月4回。動けない日と、週末に何もしたくない日の逃げ道がそこしかなかったからです。
2026年8月時点で、どちらも0回になりました!

やめようと思ってやめたのではありません。上の7つが揃った結果、そこに手が伸びなくなっただけです。惣菜をパックのまま出す日と、卵で終わる日と、宅食が届いている週があれば、月4回ぶんの「もう無理な日」はそっちで吸収されます。
これが逃げ道を複数持つことのいちばん分かりやすい効果だと思っています。1つしかないと、そこに全部集まる。集まる先がデリバリーだと、金額で効いてきます。
夕飯がめんどくさい日に、私が失敗したこと
うまくいった話だけ書くと嘘になるので、1つ書きます。
ストックを増やしすぎて、食材を腐らせました。
「家にあれば作らなくて済む」と思って買い込んだ結果、使いきれずに捨てたことがあります。
作りたくない日は、ストックがあっても使いません。開けるだけ・かけるだけのものしか手に取らない。だから切る・煮るがひとつでも入るものを買い置きしても、それは在庫ではなく期限つきの宿題になります。
いまは「ひと動作で出せるものだけ置く」に絞りました。冷蔵庫の中で腐るものを減らすと、罪悪感も減ります。

こういう人には向かないと思います
毎日ちゃんと作りたい人には、この記事は役に立ちません。ここに書いたのは、作らない日を成立させる方法だけです。
それから、苦手な食材がある家庭では、買ってくる系とストック系は中身を選びにくいと思います。惣菜も惣菜パンも、原材料まで見て選ぶ作りになっていません。ここはメニューや原材料を自分で確認できる選択肢のほうが向いています。
ただしアレルギーがある場合は、宅食もメニューの変更ができないサービスが多いです。どの選択肢を使うにしても、原材料表示を必ず確認してください。
冷蔵庫と冷凍庫が常にいっぱいの家も、ストック作戦は向きません。置き場所がない前提だと、買ってくるか頼むかの2択になります。
迷ったときに私が考えていること
手を抜くことに罪悪感がある場合
私も最初はここで止まりました。
解けたのは、条件を1つに減らしてからでした。「ちゃんと作る」を捨てて、「中身が分かるものにする」だけ残した。判断が1つになると、作らない日に迷わなくなります。
何を条件に選んだかは無添加の宅食か人気のnoshか|迷って無添つくりおきにした理由に書きました。
7つ全部は要らないのでは?
要らないと思います。ただ、2つだと足りませんでした。
「買ってくる」しか持っていないと、雨の日や体調が悪い日に詰みます。「デリバリー」だけだと、上に書いたとおり月4回になって金額に出る。系統の違う逃げ道が3つあれば、たいていの日は乗り切れます。
私の場合は「家に着く前に決める」+「ストックで組む」+「宅食」の3つが軸で、残りは日によって使い分けている感じです。
まとめ|作らない日は、決めた時点で始まっている
7つ書きましたが、いちばん効いたのは1つめでした。
家に着く前に「今日は作らない」を確定させる。帰り道でも、スーパーの棚の前でもいい。
決まっていれば、あとは買ってくるか、ストックで組むか、頼むかを、今日の残り体力で選ぶだけです。玄関を開けてから考えると、冷蔵庫を開けて、結局作ります。
そして逃げ道は3系統そろえておくと安い。私たちはそれでデリバリーとテイクアウトが月4回から0回になりました。1つに頼ると、お金か気力のどちらかが先に切れます。
作らない日は、我慢して乗り切るものではなくて、あらかじめ用意しておくものだと思っています。用意さえしてあれば、玄関を開けた時点でその日は終わっています。
定期で届くものを1つ入れておくと、逃げ道の総量が増えます。どれが自分の生活に合うかは共働きの宅食おすすめ5選|実際に頼んだ1社と、比べた4社で5社並べました。

