平日、家に着くのは遅い日が多いです。
以前は週末にまとめて作り置きをしていました。何品か作って、容器に詰めて、冷蔵庫へ。平日がラクになるのは本当です。ただ、土日が「平日のための労働時間」に変わっていました。
で、作るのをやめて、届けてもらうことにしました。
先に結論だけ書くと、続けられるかどうかは安さでは決まりませんでした。1回目に分かるのは味と金額で、2回目に分かるのは家での扱い方でした。温め方、1容器の割り方、冷めたときの持ち。ここが自分の家と合うかどうかで決まります。
この記事は、シェフの無添つくりおきというサービスを2回受け取ったあとに書いています。つくりおき宅配は似た名前のサービスが多いので、先に書いておくと、ここに出てくるのはこの1社を続けた記録です。1回目の感想は別の記事にあるので、ここでは2回目で初めて分かったことだけを書きます。
条件(メニューの指定可否など)は2026年8月16日と8月18日に公式サイトで確認したものです。送料込みの1食あたりはシェフの無添つくりおきの口コミ|原材料まで見返した正直レビューに、実際の注文明細から書きました。
つくりおき宅配と惣菜の宅配は、何が届くのか
つくりおき宅配は、惣菜の宅配と呼ばれることもあります。作り置きの宅配、と書かれることもある。私は最初、これを1食ずつの弁当と混同していました。
宅配で届く食事には、大きく2つの形があります。ひとつは1食ずつが完結している弁当型。主菜と副菜がひとつのトレーに区切られていて、1食分として温めます。もうひとつがおかずがまとまって届く型で、こちらがつくりおきの宅配です。

後者は「今日はこれとこれ」を自分で組み合わせる形。ご飯は自分で炊きます。私が受け取ったものは1品の量が多く、食べる人数や食べる量に合わせて取り分けられました。惣菜の宅配で届くのは、ご飯以外の部分だと考えると分かりやすいと思います。
この形で届くサービスは1社ではありません。たとえば手料理サブスクのツクリオも、管理栄養士監修のメニューが冷蔵のまま届きます(2026年8月19日時点の公式サイトの記載より)。この記事で私が書けるのは、自分が2回受け取った1社のことだけです。
私にとって効いたのは、量の融通よりも別のところでした。献立を決める工程が、まるごと外に出ることです。何を作るか決める作業は、作る作業より先にあって、しかも毎日あります。ここが消えると、平日の夕方の負荷がはっきり変わりました。この話は献立が決まらない人の決め方|私はメニューを決めるのをやめましたに詳しく書きました。
今回届いた5品
2回目に届いたのは、この5品です。1回目のぶんも並べておきます。

| 1回目(2026年8月8日お届け) | 2回目(2026年8月15日お届け) |
|---|---|
| ご飯がすすむ回鍋肉 | ゆずのおろしハンバーグ |
| 生姜香るさばの煮付け | ふわ揚げ白身魚の野菜あんかけ |
| 3種野菜とちくわのごま香るコールスロー | オクラと蒸し鶏の和風ごまナムル |
| 大豆とじゃこの甘辛煮 | 茄子とズッキーニのラタトゥイユ |
| やみつき!白菜とわかめのサラダ | 紀州産梅を使った 長芋と枝豆の梅おかか和え |
※2026年8月8日・8月15日お届け分の、実際の商品ラベルとお届け履歴より。品名は公式の表記です

10品、重なりはありませんでした。メニューの指定はできません。2回とも主菜2品と副菜3品でしたが、これは私が受け取った2回の話です。
副菜は全体に優しい味で、主菜だけがしっかりしている。 1回目に感じたこの印象は、2回目も同じでした。味がはっきり立っていたのはゆずのおろしハンバーグだけで、あとの4品は薄味寄りです。
ハンバーグは、食べながら何も言うことがなくなる種類のものでした。見た目の時点で、絶対おいしいだろうと思いました。実際、お店で出てくるレベルの味でした。タレは濃すぎないのに、味はしっかり出ている。そういえば、ハンバーグ自体が久しぶりでした。自分では作らなくなっていた料理です。

薄味寄りの4品も、同じ薄さではありませんでした。ふわ揚げ白身魚の野菜あんかけは、衣が厚いのではなく身のほうが肉厚で、あんがしっかりまとっているのでどこを食べても同じように味が来ます。生姜が少しアクセントに効いていました。

オクラと蒸し鶏の和風ごまナムルは、オクラのほうが柔らかくて、鶏のほうが硬いくらい。にんじんのオレンジとオクラの緑で、皿に出すと色がきれいでした。味は優しすぎるくらいで、ご飯にかけたらそれだけで食べてしまえます。

長芋が、ちょっと好きになりました
これは完全に個人的な発見です。私は長芋のシャキシャキした食感が苦手でした。
紀州産梅を使った 長芋と枝豆の梅おかか和えは、加熱されていて生の食感が抑えられており、ホクホクに近い状態でした。粘りも強くありません。食べながら、これなら食べられるかもしれない、と思って、食べ終わるころには長芋がちょっと好きになっていました。

梅は、主張しすぎると酸っぱいだけになります。これは爽やかに効いている程度で、うしろでかつお節の出汁が支えていました。主張しないおかず、という言い方がいちばん近いと思いました。枝豆が混ざっているのもよくて、一緒に食べるとおいしい。自分では絶対にやらない組み合わせです。長芋が嫌いなので。
これは嬉しい、と素直に思いました。選べないおまかせは、こういう出会いが起きます。自分で選んでいたら、長芋は一生選ばなかったはずです。
添加物の欄は、5品とも「なし」でした
2026年8月15日にお届けだった5品は、原材料表示の添加物の欄がいずれも「なし」でした。
ただし「無添加」という言葉が何を指すかは、サービスごとに定義が違います。公式の定義には但し書きもあるので、そこはシェフの無添つくりおきの口コミ|原材料まで見返した正直レビューに、公式の表現のまま書きました。ここでは「私が受け取った5品のラベルはそうだった」という事実までにしておきます。
2回とも、味の置き方は同じでした
この薄味寄りの構成は、私にはちょうどよかったです。食べながら、家族も「副菜はみんな優しい味」と言っていました。「お魚揚げも優しい味だったでしょ」「最高だね」とも言っていました。毎日ギラギラした味が続くと、それはそれで疲れます。主菜が1品あって、まわりが穏やかだと、最後まで食べられる。もちろん濃い味が好きな人には物足りないはずで、私がそう感じたというだけの話です。
5品を並べて思ったのは、家庭の味に近いものと、これはプロの味だなと思うものが混ざっているということでした。全部がプロの味だと、たぶん疲れます。温めるだけでこれが出てくるのか。それが2回目の率直な感想でした。
品は10品とも違うのに、味の強さの置き方——主菜1品だけがしっかりして、まわりが穏やか——は変わっていません。1回だと偶然と区別がつきませんが、2回同じだと味付けの設計なのだと分かります。1回目に原材料表示を並べて確かめた記録はシェフの無添つくりおきの口コミのほうにあります。
温めは、時間より「蓋」で変わりました
私は、いつも長めに温めてしまうほうです。1回目も表示どおりにやって魚を硬くしました。2回目はそれを踏まえて短くしています。
ラベルの数字は、容器ごとそのまま温める場合のものです。皿に取り分ければ、そこまでは要りません。実際にやった記録がこちらです。

| 品目 | ラベルの表示 | 実際にやったこと |
|---|---|---|
| ゆずのおろしハンバーグ | 600W 2分 | 4切れのうち2切れを皿に出して、600Wで1分。向きを変えて30秒 |
| ふわ揚げ白身魚の野菜あんかけ | 600W 2分 | 皿に出して600Wで50秒。向きを変えて20〜40秒 |
※2026年8月15日お届け分を、私の家の電子レンジで温めたときの実測です
面白かったのは白身魚のほうです。600Wで50秒。そのあと向きを変えて追加で温めるのですが、丸皿に蓋をぴったり閉めたほうは追加20秒ほどで足りて、もう一皿は40秒かかりました。 皿の形も違うので蓋だけが理由とは言い切れませんが、倍近い差でした。取り分けるときも切りやすく、崩れずに切れる状態で温まっていました。

これは私の家のレンジで、この品でやった数字です。機種でも量でも変わるので、最初は短めから試すのが安全です。ただ、時間を伸ばす前に蓋を試してみる価値はあると思っています。
白身魚は、1容器で2皿に取り分けても残りました
ふわ揚げ白身魚の野菜あんかけは、1容器を2皿に取り分けて、それでも容器に残りました。


1品で2皿ぶんを超えた、というのがこのときの実感です。数えたわけではないので、何食ぶんかは書きません。品によって差もあると思っています。
ただし私の家族は比較的少食です。よく食べる家なら2食、食べ盛りがいれば1.5食ぶんかもしれません。家族とも「ご飯が山盛りになるんだね」という話になりました。ここは家庭ごとに読み替えてください。
白身魚は、冷めてからも食べてみました
食卓に並べてから15〜20分ほどたったふわ揚げ白身魚を食べましたが、味が落ちた感じはありませんでした。試したのはこの1品です。ほかの品は、次に届いたときに見ます。それでも、食事の時間がそろわない日にはありがたいところです。
家では、作らない料理が届きます
2回目で、はっきり感じたことがあります。
届いた5品のうち、茄子とズッキーニのラタトゥイユと、ふわ揚げ白身魚の野菜あんかけは、私が家で作ったことのない料理でした。作れないというより、作ろうと思ったことがない。平日の夜に、あんをとろみづけする工程を選ぶことは、まずありません。
これは「選べない」の裏返しです。選べるようにすると、私は毎回似たものを選びます。自分が作れる料理の周辺から出ないからです。選べないことが、献立の幅をそのまま広げていました。
ラタトゥイユは、レンジから出した直後の香りがいちばん強く出ていました。部屋の奥まで届くくらいで、トマトの香りが台所に回って、表示を見たらオリーブ油とにんにくが入っている。これは自分では出せないなと思いました。そもそも作ったことがありません。この先も自分から作ることはないと思います。
ズッキーニは柔らかく煮えていて、トマトとよく合っていました。家族に「アレンジとしてパスタに乗せるのもいいんじゃない?」と言われて、たしかにと思っています。
自分で作り置きするのをやめた理由
作り置きは、家に合えば良い方法だと思います。実際、しばらく続けていました。
やめたのは、平日のためにつぶれる休日のほうが、私には高くついたからです。休日の台所仕事は、疲れているときほど「明日の自分のための義務」に感じます。義務になった時点で、続けるのに意志が要るようになります。
意志より仕組みが強い、というのが私の結論でした。週末の私が頑張らなくても平日が回る形にしたほうが、結果として長く続いています。作り置きの宅配に切り替えたのは、そういう理由です。
なお「今日は作りたくない」という単発の話とは別です。そちらは夕飯を作りたくない日の逃げ道7つ|料理がめんどくさい夜の私の実例にまとめました。この記事で書いているのは、作り置きというやり方そのものを手放した話です。
自分に当てはめるなら
2回受け取ってみて、効くと思った条件を書いておきます。
- 平日の献立を決めるのがいちばん重い人 — 効きます。決める工程がまるごと消えます
- 休日にまとめて作っていて、それが負担になっている人 — 作り置きの置き換えとしては素直に成立します
- 少食の家、食べる量にムラがある家 — 1容器を2〜3回に割れるので調整が効きます
- 食べる量が多い家 — 上の量は私の家での話です。1容器の重さや内容量を先に確認したほうがいいです
- 受け取れる時間が読めない人 — まず宅配食の冷凍と冷蔵はどっち?|受け取りと冷凍庫の空きで決まりますを読んで、冷蔵と冷凍のどちらが向くかを決めてからのほうが早いです
私が2回とも受け取っているのは、冷蔵のみで運営しているこちらです。
向かないと思ったのは、こういう場合です
2回受け取ってみて、はっきり向かないと思った条件を並べます。

メニューを自分で決めたい人と、受け取れる日が読めない家。この2つは1回目の時点で分かっていたことなので、シェフの無添つくりおきの口コミのほうに書きました。ここでは2回目で見えたものを書きます。
アレルギーがある家
1回目にも書きましたが、2回目で実例が出たので、もう一度書きます。品名から中身を推測できません。
2026年8月15日にお届けだった茄子とズッキーニのラタトゥイユは、名前だけ見れば野菜の煮込みです。ところが原材料に鶏ガラ出汁が使われていて、アレルギー表示には鶏肉が入っていました。野菜だけの料理ではなかったわけです。



毎週メニューが変わるということは、毎週アレルギー表示を確認する必要があるということでもあります。確認できる仕組み自体は用意されていますが、その手間ごと引き受けられるかどうかは、先に考えておいたほうがいいと思います。
※表示は品ごと、回ごとに変わります。必ずご自身のお届け分でご確認ください
揚げ物を避けたい人
2回目には、ふわ揚げ白身魚の野菜あんかけが入っていました。名前のとおり揚げてあります。油ものを減らしたい人にとっては、選べない以上どうにもなりません。
濃い味が好きな人
上に書いたとおり、味がはっきり立っているのは主菜の1品だけです。2回とも同じ設計だったので、たまたまではなく、そういう作りなのだと思います。しっかりした味を毎食求める人には物足りないはずです。
2回目から、支払額が下がっています
2回目で分かったことをもうひとつ。金額です。
明細を見ると、2回目のお届けから1,000円引かれていました。初回に注文したときに配られた8回分のクーポンが、1回ずつ減っていく形です。3回目・4回目も同じでした。
税抜の商品代から引かれるので、税込での差は1,080円。6,163円が5,083円になります。金額の内訳そのものは実食レビューのほうに表で出しました。
🔴 これを「いまの価格」として読まないでください。このクーポンの配布は終わっています。私が受け取ったのは初回に注文した2026年8月上旬で、いま申し込む方には配られません。延びたのは使用期限のほうで、手元にあるぶんを使える期限が8月31日から9月30日になりました。割引は期間限定なので、いまの条件は公式サイトで見てください。
8回で終わります。そのあとに残るのは割引の無いほうの金額なので、続けるかどうかはそちらで考えたほうが安全です。
この記事の情報について
- この記事の条件(メニューの指定可否など)は、2026年8月16日と8月18日に公式サイトを確認したものです
- 金額は、2026年8月8日・8月15日・8月22日・9月1日お届け分の実際の注文明細によります(送料込みの1食あたりは実食レビューのほうにあります)
- 品名は、2026年8月8日および8月15日にお届けだった商品ラベルとお届け履歴の表記によります
- 加熱時間と分量は、私の家で実際に測った記録です。電子レンジの機種や取り分ける量で変わります
- 最新の内容は公式サイトでご確認ください。内容が変わった場合はこの記事も更新します
まとめ|つくりおき宅配の2回目で分かったのは、家での扱い方でした
つくりおきの宅配を2回受け取って、いちばん変わったのは献立を決める時間がなくなったことでした。ここは1回目から効いています。
そのうえで、2回目に入ってから分かったことを3つ書いておきます。どれも、1回では見当がつかなかったところです。
- 温めは、時間を足す前に蓋。同じ品でも追い加熱が倍近く違いました
- 白身魚は1容器で2皿に取り分けても残りました。1品でどれくらいの量になるか、目安が立ちました
- 白身魚は、冷めても味が落ちませんでした。食事の時間がそろわない日に効きます
選べないことは、私にはむしろ良いほうに働きました。自分で選ぶと、私は知っている料理を選びます。おまかせにしたことで、家では作らない料理が食卓に並ぶようになりました。逆に、献立を自分で決めたい人には、この形は向いていません。ここは好みの問題であって、優劣の話ではないと思っています。
もし「決めるのをやめてみたい」ほうに心当たりがあるなら、まず1回受け取ってみて、2回目が来たときに自分がどう感じるかを見るのがいいと思います。私は2回目で決めました。
私が2回続けて受け取っているのは、こちらのサービスです。金額の内訳と、初回に届いた5品を1品ずつ食べた記録はシェフの無添つくりおきの口コミ|原材料まで見返した正直レビューに書きました。
ほかの宅配食サービスとも同じ条件で比べています。→ 共働きで使える5社を、同じ条件で並べました

